尾塚愛実選手が東京2025デフリンピックで金メダルを獲得しました
令和7年11月15日から26日の期間で開催された「東京2025デフリンピック」にて、本市出身の尾塚愛実(おづか・あいみ)選手が、女子バレーボールの日本代表として出場し、見事金メダルを獲得しました。
25日におこなわれた決勝戦では、風テラスあくねでパブリックビューイングを実施し、当日は多くの市民が応援に駆けつけました。1セット目は圧勝しましたが、2セット目・3セット目は苦しい場面もありました。しかし、交代で出場した尾塚選手がコートに入ると、チームの流れが一気に変わり、連続で得点を重ね、そのまま勝利を手繰り寄せて、見事優勝することができました。
会場では、来場者に応援グッズが配られ、終始大きな歓声が響き渡りました。優勝が決まった瞬間には、目に涙を浮かべるかたの姿も見られました。
尾塚選手は、今大会をもって長い現役生活に終止符を打ちます。今後は「(自分と同じような)子どもたちなどの若い世代に、バレーの楽しさや頑張れば夢は叶うということを伝えたり、一緒に活動したりしていきたい」と語りました。
尾塚選手、金メダル獲得おめでとうございます。そして、長い現役生活お疲れさまでした。

尾塚愛実選手のプロフィール・経歴

プロフィール
- 氏名:尾塚 愛実(おづか・あいみ)
- 出身:鹿児島県阿久根市
- 生年月日:平成9年8月生まれ
主な経歴
- 平成9年 生後まもなく感音性難聴と診断される。
- 平成25年 阿久根中学校卒業
- 平成28年 鶴翔高等学校卒業
- 平成28年 デフバレー日本代表選出
- 平成28年 デフバレーボール世界選手権出場 第4位(開催地:アメリカ ワシントン)
- 平成29年 デフリンピック 金メダル獲得(開催地:トルコ サムスン)
- 令和4年 デフリンピック 準決勝進出後、コロナ感染拡大のため途中棄権(開催地:ブラジル カシアスドルス)
補足:コロナ感染拡大のため開催が1年延期(当初令和3年開催予定) - 令和6年 デフバレーボール世界選手権 金メダル獲得(開催地:沖縄県豊見城市)
- 令和7年 東京2025デフリンピック 金メダル獲得(開催地:東京都世田谷区)
広報活動の様子(令和7年)
東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま(会場:イオンモール鹿児島)
イオンモール鹿児島でおこなわれた「東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま」のイベントで、デフサッカー日本代表の中尾悠人選手とともに、参加者へデフリンピックについての説明などをおこないました。
▲ デフサッカー日本代表の中尾悠人選手と尾塚選手
未来へつながるプログラム(会場:鹿児島県立鹿児島聾学校)
鹿児島県立鹿児島聾学校にておこなわれた「未来へつながるプログラム」で、児童生徒へ講話をおこなったり、実際にボールを使っての指導やバレーボールのルールなどを教えたりしました。
大会中の様子
予選リーグ 第1試合(対イタリア戦:令和7年11月16日)



決勝トーナメント 決勝戦(対トルコ戦:令和7年11月25日)









閉会式



パブリックビューイング(風テラスあくね)の様子
▲ 来場者に配布された応援グッズ
▲ 優勝が決まった瞬間の様子
市役所での優勝報告の様子

今大会の試合結果
予選リーグ
試合結果
| 試合情報 | 日付 | 対戦カード・スコア | 得点 | |
|---|---|---|---|---|
| 第1試合 | 11月16日 | 対イタリア戦 | 3-1 | 23 - 25 25 - 16 25 - 20 25 - 16 |
| 第2試合 | 11月18日 | 対ケニア戦 | 不戦勝 | ― |
| 第3試合 | 11月20日 | 対アメリカ戦 | 3-0 | 25 - 17 25 - 17 25 - 16 |
補足:ケニアが出場を辞退したため、不戦勝となりました。
順位表
| 順位 | 国 | 勝敗 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本 | 3-0 | 9 |
| 2位 | イタリア | 2-1 | 5 |
| 3位 | アメリカ | 1-2 | 3 |
| 4位 | ケニア | 0-3 | 0 |
決勝トーナメント
試合結果
| 試合情報 | 日付 | 対戦カード・スコア | 得点 | |
|---|---|---|---|---|
| 準々決勝 | 11月22日 | 対カナダ戦 | 3-0 | 25 - 11 25 - 12 25 - 4 |
| 準決勝 | 11月23日 | 対ウクライナ戦 | 3-2 | 25 - 20 25 - 18 16 - 25 19 - 25 15 - 11 |
| 決勝 | 11月25日 | 対トルコ戦 | 3-0 | 25 - 8 25 - 21 25 - 20 |
尾塚愛実選手からのメッセージ

地元からの温かいご声援、本当にありがとうございました。皆さんの声が私の背中を力強く押してくれました。最後の世界への挑戦と決めて臨んだ今大会で、金メダルを獲得し、最高の恩返しができたことは一生の宝です。これからも感謝の気持ちを胸に、この感動と経験を活かして地域活動やスポーツ活動に関わりながら「頑張れば、必ず夢は叶う」ことを、未来を担う子どもたちに伝えていけたら嬉しいなと思っています。本当にありがとうございました。
デフリンピックとは
デフリンピックとは、デフ+オリンピックのことです。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。
対象となる選手
- 補聴器などを外した状態で聞こえる一番小さな音が「55デシベル」を超えている人
- 各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、記録・出場条件を満たしている人
補足:55デシベルは、普通の声での会話が聞こえない程度です。
- この記事に関するお問い合わせ先
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スポーツ推進課 スポーツ係
〒899‐1611 鹿児島県阿久根市赤瀬川2486番地1
電話番号:0996‐73‐4649
ファックス:0996‐73‐4639

更新日:2025年12月15日