尾塚愛実選手が東京2025デフリンピックで金メダルを獲得しました

更新日:2025年12月15日

令和7年11月15日から26日の期間で開催された「東京2025デフリンピック」にて、本市出身の尾塚愛実(おづか・あいみ)選手が、女子バレーボールの日本代表として出場し、見事金メダルを獲得しました。
25日におこなわれた決勝戦では、風テラスあくねでパブリックビューイングを実施し、当日は多くの市民が応援に駆けつけました。1セット目は圧勝しましたが、2セット目・3セット目は苦しい場面もありました。しかし、交代で出場した尾塚選手がコートに入ると、チームの流れが一気に変わり、連続で得点を重ね、そのまま勝利を手繰り寄せて、見事優勝することができました。
会場では、来場者に応援グッズが配られ、終始大きな歓声が響き渡りました。優勝が決まった瞬間には、目に涙を浮かべるかたの姿も見られました。

尾塚選手は、今大会をもって長い現役生活に終止符を打ちます。今後は「(自分と同じような)子どもたちなどの若い世代に、バレーの楽しさや頑張れば夢は叶うということを伝えたり、一緒に活動したりしていきたい」と語りました。

尾塚選手、金メダル獲得おめでとうございます。そして、長い現役生活お疲れさまでした。

報道陣の前で指を1にして笑顔でポーズをとって記念撮影をする選手らの写真

尾塚愛実選手のプロフィール・経歴

尾塚選手の宣材写真

プロフィール

  • 氏名:尾塚 愛実(おづか・あいみ)
  • 出身:鹿児島県阿久根市
  • 生年月日:平成9年8月生まれ

主な経歴

  • 平成9年 生後まもなく感音性難聴と診断される。
  • 平成25年 阿久根中学校卒業
  • 平成28年 鶴翔高等学校卒業
  • 平成28年 デフバレー日本代表選出
  • 平成28年 デフバレーボール世界選手権出場 第4位(開催地:アメリカ ワシントン)
  • 平成29年 デフリンピック 金メダル獲得(開催地:トルコ サムスン)
  • 令和4年 デフリンピック 準決勝進出後、コロナ感染拡大のため途中棄権(開催地:ブラジル カシアスドルス)
    補足:コロナ感染拡大のため開催が1年延期(当初令和3年開催予定)
  • 令和6年 デフバレーボール世界選手権 金メダル獲得(開催地:沖縄県豊見城市)
  • 令和7年 東京2025デフリンピック 金メダル獲得(開催地:東京都世田谷区)

広報活動の様子(令和7年)

東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま(会場:イオンモール鹿児島)

イオンモール鹿児島でおこなわれた「東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま」のイベントで、デフサッカー日本代表の中尾悠人選手とともに、参加者へデフリンピックについての説明などをおこないました。

イオンモールでおこなわれた「東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま」のイベントで話をする尾塚愛実選手の写真
「東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま」のイベントで写真を撮る尾塚選手(写真左)とデフサッカー日本代表の中尾悠人選手(写真右)の写真

▲ デフサッカー日本代表の中尾悠人選手と尾塚選手

イオンモールでおこなわれた「東京2025デフリンピック応援イベント㏌かごしま」のイベントで参加者と記念撮影をする尾塚愛実選手の写真

未来へつながるプログラム(会場:鹿児島県立鹿児島聾学校)

鹿児島県立鹿児島聾学校にておこなわれた「未来へつながるプログラム」で、児童生徒へ講話をおこなったり、実際にボールを使っての指導やバレーボールのルールなどを教えたりしました。

県立聾学校でおこなわれた「未来へつながるプログラム」でボールを使って児童生徒に教える尾塚選手の写真
県立聾学校でおこなわれた「未来へつながるプログラム」で児童生徒にバレーボールのルールを教える尾塚選手の写真
県立聾学校でおこなわれた「未来へつながるプログラム」で児童生徒と記念撮影をする尾塚選手の写真

大会中の様子

予選リーグ 第1試合(対イタリア戦:令和7年11月16日)

レシーブをする尾塚選手の写真
ブロックカバーに入る尾塚選手の写真
得点を決め、円になってハイタッチをする選手らの写真

決勝トーナメント 決勝戦(対トルコ戦:令和7年11月25日)

試合でジャンプサーブを打つ尾塚選手の写真
仲間が得点して喜び合う尾塚選手の写真
レシーブをする尾塚選手の写真
スライディングしながらレシーブをする尾塚選手の写真
得点を決めガッツポーズをする尾塚選手の写真
ネット際の攻防戦でブロックカバーに入る尾塚選手の写真
コートでチーム全員で円陣を組み右腕をあげる選手らの写真
優勝が決まった瞬間、喜び分かち合う選手らの写真
試合終了後、コートの真ん中に整列し、手話で拍手をする選手らの写真

閉会式

表彰式で両腕を前の人の肩に乗せながら入場する選手らの写真
表彰式で退場をしながら2階席に向けて笑顔で手を振る尾塚選手の写真
表彰式で金メダルと副賞を手に2階席に向けて笑顔を送る選手らの写真

パブリックビューイング(風テラスあくね)の様子

来場者に配布した尾塚愛実選手の名前入りうちわとビーズなどがはいった応援用のペットボトルの写真

▲ 来場者に配布された応援グッズ

尾塚愛実選手の登場に沸く会場の様子
優勝が決まった瞬間、大きな歓声を上げる会場の様子

▲ 優勝が決まった瞬間の様子

市役所での優勝報告の様子

デフリンピック女子バレーボール日本代表の尾塚愛実選手に花束を贈呈する西平市長
デフリンピック女子バレーボール日本代表の尾塚愛実選手に労いの言葉を述べる西平市長
凱旋のあいさつをするデフリンピック女子バレーボール日本代表の尾塚愛実選手
横断幕を前に記念撮影をする尾塚愛実選手と市の職員、市民らの写真
表敬訪問をし西平市長と笑顔で話をする尾塚愛実選手の写真
表敬訪問で記念撮影をする(写真右から)西平市長、尾塚愛実選手、上野副市長、松崎副市長の写真

今大会の試合結果

予選リーグ

試合結果

東京2025デフリンピック 女子バレーボール 予選リーグ試合結果
試合情報 日付 対戦カード・スコア 得点
第1試合 11月16日 対イタリア戦 3-1 23 - 25
25 - 16
25 - 20
25 - 16
第2試合 11月18日 対ケニア戦 不戦勝
第3試合 11月20日 対アメリカ戦 3-0 25 - 17
25 - 17
25 - 16

補足:ケニアが出場を辞退したため、不戦勝となりました。

順位表

東京2025デフリンピック 女子バレーボール 予選リーグ順位表
順位 勝敗 ポイント
1位 日本 3-0 9
2位 イタリア 2-1 5
3位 アメリカ 1-2 3
4位 ケニア 0-3 0

決勝トーナメント

試合結果

東京2025デフリンピック 女子バレーボール 決勝トーナメント試合結果
試合情報 日付 対戦カード・スコア 得点
準々決勝 11月22日 対カナダ戦 3-0 25 - 11
25 - 12
25 - 4
準決勝 11月23日 対ウクライナ戦 3-2 25 - 20
25 - 18
16 - 25
19 - 25
15 - 11
決勝 11月25日 対トルコ戦 3-0 25 - 8
25 - 21
25 - 20

尾塚愛実選手からのメッセージ

尾塚愛実選手の写真

地元からの温かいご声援、本当にありがとうございました。皆さんの声が私の背中を力強く押してくれました。最後の世界への挑戦と決めて臨んだ今大会で、金メダルを獲得し、最高の恩返しができたことは一生の宝です。これからも感謝の気持ちを胸に、この感動と経験を活かして地域活動やスポーツ活動に関わりながら「頑張れば、必ず夢は叶う」ことを、未来を担う子どもたちに伝えていけたら嬉しいなと思っています。本当にありがとうございました。


 

デフリンピックとは

デフリンピックとは、デフ+オリンピックのことです。デフ(Deaf)とは、英語で「耳がきこえない」という意味です。デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」です。
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。

対象となる選手

  1. 補聴器などを外した状態で聞こえる一番小さな音が「55デシベル」を超えている人
  2. 各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、記録・出場条件を満たしている人

補足:55デシベルは、普通の声での会話が聞こえない程度です。

この記事に関するお問い合わせ先

スポーツ推進課 スポーツ係
〒899‐1611 鹿児島県阿久根市赤瀬川2486番地1
電話番号:0996‐73‐4649
ファックス:0996‐73‐4639